原油上昇、24時間の展開:イランが攻勢へ転換、トランプ氏がホルムズを巡りオマーン爆撃を示唆
原油市況とMOU期限
BrentとWTIは、MOUの期限が更新されずに失効した月曜の取引でともに小幅に強含みました。市場は数週間にわたる合意が見込めないというシグナルを踏まえ、この結果を驚きというより予想どおりと受け止めました。
イランの言辞転換と地域リスク
イランの言辞が防御的な姿勢から全面攻勢へと転じたことと、報道によるUAEのタンカー拿捕の報告が重なり、実際のフロー・データが湾外への原油の流出を示している一方で、Brentにはなお生きたリスクプレミアムがのっている状況です。
供給見通しとリスクプレミアム
Wrightの表現では、世界は現時点でイラン産原油を必要としていないとされ、政策当局が戦略備蓄の放出に踏み切らず長期的な禁輸を容認することを主張しています。トレーダーはこれを短期的な供給緩和の可能性を下げるものと読みます。
カタールの裏ルートが具体的な成果を出せばリスクプレミアムを迅速に圧縮する可能性がありますが、現時点ではテヘランの強硬姿勢とドーハ経由の宥和的なシグナルが相殺し、原油価格は新たな急騰というよりも高めの下限を保つ状況です。
外交的緊張と回避の道
ワシントンとテヘランはいずれも公的姿勢を硬化させていますが、静かなチャンネルとしてイラン側にはカタール、米側には未確認のIRGCとの接触があり、狭いながらも緊張緩和の道は残されています。
トランプ氏の発言
トランプ氏は、米国はIran MOUの延長を求めておらず、イランが彼が必要と考える合意を結ぶとは信じていないと述べました。トランプ氏はイランに対して「put up the white flag of surrender(白旗を掲げて降伏せよ)」と述べ、ホルムズを巡る交渉を妨げるならオマーンを爆撃すると脅しました。
