金融・経済

ナイキが“クール”を失った経緯と株価の12年ぶり安値

2026年8月25日 23:23 JSTEAパラダイス編集部

ナイキが“クール”を失った経緯と株価の12年ぶり安値

ナイキ株は本日さらに4%下落し、12年ぶりの安値を更新しました。

この下落は、Dick's Sporting Goodsが四半期決算で在庫の過剰配分を懸念し、特にフットウェアについて言及したことを受けたものです。市場はこれを「ナイキの靴を大量に仕入れたが、誰も買わなかった」と読み取っています。

結局のところ、株価下落の単純な理由は、人々が以前ほどナイキのスニーカーを買っていないことです。

その流れは中国で始まり、現地ブランドが同等の品質でより良い価格帯の靴を作り始めました。米中の貿易戦争は消費者に『Buy China』の動きを促し、それが雪だるま式に広がりました。

そこから中国は自国ブランドを輸出し、多くの市場でシェアを奪うようになりました。同時に米国はその靴メーカーに関税を課し、事業リスクに対する倍率を圧縮しました。

その下には単純なブランド力の侵食があります。ナイキとスポーツとの間には切り離せない結びつきがあり、その間にNBAの視聴率低下も起きています。

ゲームはやる気のない守備、3ポイントシューティング、ロードマネジメント、スター選手不足に支配されました。ナイキは何十年もマイケル・ジョーダンに依存し、“クール”市場を追いかけてきました。

同時に、ランニング、ウォーキング、ワークウェア、その他スポーツに注力するブランドによって徐々に切り崩されていきました。その空洞化がナイキを脆弱にし、株価とともにいわば“クールさのデススパイラル”に陥っています。

そして本日のニュースを受けて、ディックスは売上不振への対応としてナイキの靴を棚に少なく配置し、目立たなくするだろうとされています。

免責事項:本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。