本日発表:ユーロ圏8月インフレ率に注目
ユーロ圏8月インフレ率(発表予定)
総合(ヘッドライン)前年比インフレ率は3.3%(前回2.9%)、コア前年比インフレ率は2.5%(前回2.5%)と予想されています。
いつも通り、注目すべきはコア価格の動向です。コアは上押しされるとは予想されていないものの、2%に戻ってきたわけでもありません。
リスクと波及の懸念
懸念される大局的な点は、エネルギー価格上昇等により総合価格が押し上げられ続けると、最終的に食品やサービスなどの幅広い項目へ波及する可能性があることです。コア価格が安定していることが「良い兆候」であるとは必ずしも言えません。
また、世界的な価格圧力に影響を与える最近の動向と合わせて報告を総合的に受け止める必要があります。米国とイランの紛争が現在のまま続くことはインフレ見通しにとって好ましくなく、エネルギー価格の高止まりや輸送の混乱がサプライチェーンや原材料コストに影響を与え続けています。
政策・市場の見方
こうした点を踏まえ、ECBはインフレ圧力が悪化する潜在的リスクに備えてポジションを取る必要があることを十分に認識しています。二次的な影響が後になって現れる可能性が懸念されています。
このため、今月の利上げはほぼ確実とみられており、特に最近の声明を受けてその見方が強まっています。市場参加者は9月の利上げを約98%の確率で織り込んでおり、さらに2月に25bpの追加利上げが想定されています。
なお、9月の利上げはECBの金融政策を「ややタイト」な領域へ押し上げるにとどまるとの見方が示されています。
