アセットアプローチは、為替相場がどのように決まるかを説明する理論(為替相場決定理論)のひとつです。各国の通貨建て資産(預金、国債、株式など)に対する需要と供給の関係から、為替レートが決定されるという考え方に基づいています。
従来の貿易収支を中心としたフローアプローチに対して、アセットアプローチは金融資産のストック(保有残高)に着目します。たとえば、日本の金利が上昇すると円建て資産の魅力が高まり、海外投資家が円を買って日本の資産に投資するため、円高要因になるという説明がこの理論にあたります。
短期的な為替変動を説明する際に有用とされており、特に金利差や各国の金融政策の変化が為替に与える影響を分析する際によく参照されます。FXトレーダーにとっては、各国の中央銀行の金融政策や金利動向が通貨の強弱に直結するという基本原則を理論的に裏付ける概念です。ファンダメンタルズ分析を行う際の重要な枠組みのひとつといえます。
