ロンドン為替:ユーロとポンド、金利先高観で対ドルの底堅さ維持か
ニュース概要
24日のロンドン外国為替市場では、ユーロとポンドが対ドルで底堅さを維持できるかが焦点となっている。ユーロは追加利上げの織り込みや独・ユーロ圏のPMI上昇を受けて売りづらさが意識され、ポンドは金融政策の織り込みや英経済指標が注目されている。
ユーロの状況
ユーロは9月の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利上げがほぼ織り込み済みとなっており、新規性は乏しいものの売りづらさを支えている。21日発表の8月ユーロ圏製造業PMIは4年超ぶりの高水準まで上昇し、8月の独製造業PMIは54.1と約4年ぶりの高水準に達した。
こうした景気の底堅さとインフレの高止まりが金利先高観を強め、欧州債券市場にも波及している。独30年債利回りは2011年以来の高水準となる3.79%まで上昇し、フランスの10年債利回りは約18年ぶりの水準に迫っている。
ポンドの状況
ポンドは年内残り3回の金融政策委員会(MPC)のうち1回の利上げが織り込まれており、短期金融市場が示す利上げ確率は年末に向けて緩やかに上昇している。7月のMPC会合では9人中3人が政策金利を4.00%へ引き上げることを主張した。
また、先週末の8月英サービス業PMIは6カ月ぶりの高水準となった一方、7月の政府財政収支は予想外の赤字となり、10月末に控える予算発表を前に財政動向が注目される状況だ。
その他の材料と想定レンジ
このほか、米財務省による長期債買い戻し拡大を背景としたドル安基調や、中東情勢での米国によるイラン制裁の動向、原油価格の変動も意識されている。
想定レンジは上限がユーロドルで5月13日高値の1.1742ドル、ポンドドルで2月4日高値の1.3733ドル。下限はユーロドルで日足一目均衡表・転換線の1.1612ドル、ポンドドルで同・転換線の1.3575ドルとしている。
