イラン紛争のパラドックス:拡大する中で下落し続けるゴールド
イラン紛争のパラドックス:拡大する中で下落し続けるゴールド
直近の試金石は、イランが主張したものの確認されていない今夜の米海軍駆逐艦2隻へのミサイル攻撃と、それ以前のヨルダンの米軍基地への集中砲火が、過去1週間のエスカレーションで見られたパターンを破るほど深刻かどうかである。そのパターンは、最初の大規模攻撃の際に金が急落した一方で、より深刻なその後の攻撃ではほとんど動かなかったというものである。
インフレ・チャネルが支配的であり続け、原油が上昇し、利上げの確率が高まり、実質金利とドルが上昇するならば、金はヘッドライン・リスクが強まっても下落を続ける可能性がある。逆に、そのパターンが破られ、利回りの話を上回る本格的な安全資産需要が出るならば、市場参加者は今回のエスカレーションをこれまでと規模や継続性が実質的に異なるものと見ていることを示すだろう。
市場の論評が挙げる支配的な説明は、通常の安全資産チャネルを上回るインフレ・チャネルである。石油の急騰はインフレ期待を押し上げ、市場はよりタカ派なFRBを織り込み、実質金利とドルの上昇が金を圧迫する。
今週の米国の取引では、金は1オンスあたり約$4,450で週の取引を始め、金曜終値から下落した。中東の新たなエスカレーションがブレント原油を1バレルあたり$100近辺に押し戻したことが背景にある。
概観:今週は金の伝統的な安全資産としての役割が、よりタカ派的なFRBへの懸念によって上書きされた。今夜のエスカレーションは、そのパターンが持続するかを試す最初の本当の試練である。
