ラガルド総裁、ユーロ圏のインフレショックは予想より長引くと表明
ラガルド総裁、インフレショックの長期化を指摘
ラガルドECB総裁は、イラン紛争による現在のインフレショックは政策当局が想定していたよりも長引くと述べ、特に中東での継続的な紛争を理由に挙げました。
ECBは、イラン戦争がエネルギー価格を押し上げたことを受けて今回が2回目の利上げを行い、預金金利を2.5%に引き上げました。チーフエコノミストのPhilip Laneは、2.5%を中立レンジの上限と表現しています。
Bundesbank総裁Joachim Nagelは、借入コストが現在3%を上回っているインフレを戻すために穏やかに引き締め的な領域へ移行する可能性があると指摘しました。
市場への影響と見通しの複雑さ
ラガルド氏の発言はユーロ圏の金利感応度が継続するとの見方を強めており、預金金利2.5%やNagel氏の発言を踏まえ、市場は即時の一時停止よりも追加の引き締めリスクを織り込む可能性が高いとみられます。ユーロは強気の構図から一定の下支えを得る可能性がありますが、ラガルド氏自身が認めた成長リスクやECBの成長見通しの上方修正が、金利見通しの単純な解釈を複雑にしています。
AI評価とリスク資産への示唆
ラガルド氏は別の発言で、過度に高騰したAIのバリュエーションは調整の可能性があると警告し、AI企業間の循環性リスクがリスク資産全般に対する注意喚起を付け加えると述べました。一方で、欧州の銀行は過去のサイクルよりも修正を吸収するための資本が整っていると慎重に指摘しました。
