MT4とMT5の違いとは?EA初心者向けに選び方をわかりやすく解説

著者:EAパラダイス編集部 公開日: 更新日: 189 PV
目次
MT4とMT5の違いとは?

EAを利用しようとすると、「MT4とMT5のどちらを選べばよいの?」「MT4用のEAをMT5でも使えるの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

MT4とMT5は、どちらもFX会社などが提供している取引プラットフォームです。チャート分析、注文、ポジション管理に加えて、EAを使った自動売買にも対応しています。

名前は似ていますが、MT5が単純にMT4を置き換えたものというわけではありません。対応しているFX会社やEA、ファイル形式、画面、注文機能などに違いがあります。

この記事では、MT4とMT5の違い、EAを利用する場合の注意点、初心者がどちらを選べばよいかを分かりやすく解説します。

EAそのものについて初めて学ぶ方は、先に次の記事もご覧ください。

EAとは?初心者向けに仕組み・メリット・注意点を見る

MT4とMT5とは?

MT4とMT5は、MetaQuotes社が開発した取引プラットフォームです。

  • MT4:MetaTrader 4
  • MT5:MetaTrader 5

FX会社から提供されたMT4またはMT5をパソコンへインストールし、取引口座へログインして使用します。

主に次のような機能があります。

  • チャートの表示
  • テクニカル指標による分析
  • 買い注文・売り注文
  • 損切り・利益確定の設定
  • 保有ポジションの管理
  • EAによる自動売買
  • バックテスト

MT4とMT5のどちらでもEAを利用できますが、使用できるEAファイルはそれぞれ異なります。

MT4とMT5の主な違い

比較項目 MT4 MT5
正式名称 MetaTrader 4 MetaTrader 5
EAの開発言語 MQL4 MQL5
EAの主なファイル形式 EX4 EX5
基本的なEA保存先 MQL4\Experts MQL5\Experts
自動売買の表示 自動売買 アルゴリズム取引、Algo Tradingなど
時間足 基本的な9種類 21種類
対応商品 主にFXで広く利用 FXに加えて株式・先物などにも対応しやすい
バックテスト 基本的なテスト機能 より高機能なテスト・最適化機能
EAの種類 長年利用され、既存EAが多い MT5対応EAが順次増えている

実際に利用できる機能や表示は、FX会社が提供するMT4・MT5の仕様やバージョンによって異なる場合があります。

MT4の特徴

MT4は、長年にわたりFX取引やEAの運用に広く利用されてきた取引プラットフォームです。

既存のEAが多い

MT4は長い運用実績があるため、MT4向けに開発されたEA、インジケーター、設定情報が数多くあります。

現在も、MT4版だけを提供しているEAや、MT4を中心に運用されているEAがあります。

画面が比較的シンプル

基本的なチャート分析やEA運用に必要な機能がまとまっており、慣れると操作しやすい取引プラットフォームです。

FX会社によってはMT4を中心に提供している

利用するFX会社や口座タイプによっては、MT4だけに対応している場合があります。

使いたいEAがMT4専用であれば、MT4対応口座を選ぶ必要があります。

MT5の特徴

MT5は、MT4より後に開発された取引プラットフォームです。

自動売買だけでなく、チャート分析、注文方法、バックテストなど、さまざまな機能が強化されています。

時間足が多い

MT5では、MT4より多くの時間足を選択できます。

一般的な1分足、5分足、15分足、1時間足、日足だけでなく、2分足、3分足、10分足、20分足なども使用できます。

ただし、EAを利用する場合は、EAの商品ページに指定されている時間足を使用してください。

ストラテジーテスターが強化されている

MT5には、EAを過去の価格データで検証するストラテジーテスターがあります。

複数の条件を使った最適化や、複数銘柄に関係するEAの検証など、開発者や詳しい利用者向けの機能も備えています。

より多様な金融商品を想定している

MT5はFXだけでなく、株式や先物など、より幅広い金融商品を扱うことを想定した設計です。

ただし、実際に取引できる商品は、利用するFX会社や証券会社によって異なります。

注文機能が充実している

MT5では、MT4より多様な注文方法や執行方式に対応しています。

ただし、すべてのFX会社ですべての注文方法を利用できるとは限りません。

MT4用EAとMT5用EAに互換性はありません

EAを利用するときに最も注意したいのが、MT4版とMT5版の互換性です。

MT4用EAとMT5用EAは、開発言語やファイル形式が異なります。

  • MT4用EA:MQL4で開発され、主にEX4形式で配布
  • MT5用EA:MQL5で開発され、主にEX5形式で配布

MT4用のEX4ファイルをMT5へ入れても動作しません。

同様に、MT5用のEX5ファイルをMT4へ入れても動作しません。

同じEA名でMT4版とMT5版が提供されている場合でも、実際にはそれぞれ専用のファイルを使用します。

MT4とMT5ではEAの保存先が違います

MT4の場合

MT4版EAの基本的な保存先は、次のフォルダです。

MQL4\Experts

MT5の場合

MT5版EAの基本的な保存先は、次のフォルダです。

MQL5\Experts

MT5のExpertsフォルダ内には、Advisors、Examples、Marketなどのサブフォルダが表示される場合があります。

EAに付属するマニュアルで保存場所が指定されている場合は、その案内に従ってください。

自動売買ボタンの名称が違う

EAを設置したあとは、取引プラットフォーム全体の自動売買を有効にする必要があります。

MT4の場合

画面上部に「自動売買」と表示されるのが一般的です。

MT5の場合

画面上部に次のような名称で表示される場合があります。

  • アルゴリズム取引
  • 自動売買
  • Algo Trading

表示名は、利用しているMT5の言語設定やバージョンなどによって異なる場合があります。

EAをチャートへ設置しただけではなく、プラットフォーム全体の自動売買が有効になっていることをご確認ください。

MT4とMT5で画面や操作方法は違う?

基本的な画面構成は似ていますが、メニュー名、ナビゲーターの構成、チャート操作、注文画面などに違いがあります。

例えば、MT4では画面下部の情報欄が「ターミナル」、MT5では「ツールボックス」と呼ばれる場合があります。

EAのエラーや稼働状況を確認する場所も、次のように表記が異なります。

  • MT4:エキスパート、操作履歴
  • MT5:エキスパート、操作ログ

同じような機能でも、表示位置や名称が多少異なる点にご注意ください。

MT4とMT5で取引方法は違う?

MT4は、1つの銘柄で複数のポジションを別々に保有する運用に広く使用されてきました。

MT5では、FX会社や口座設定により、主に次の口座方式があります。

  • ヘッジ方式
  • ネッティング方式

ヘッジ方式

同じ銘柄で複数のポジションを個別に保有できる方式です。

ネッティング方式

同じ銘柄の取引を、原則として1つの合計ポジションとして管理する方式です。

EAによっては、特定の口座方式を前提として開発されている場合があります。

MT5を利用する場合は、EAが利用するFX会社の口座方式に対応しているかをご確認ください。

バックテスト機能の違い

MT4とMT5には、EAを過去の価格データで検証するためのストラテジーテスターがあります。

MT4のストラテジーテスター

EAの基本的なバックテストとパラメーター最適化を行えます。

MT4向けEAを検証する場合は、MT4のストラテジーテスターを使用します。

MT5のストラテジーテスター

MT5では、より高機能なテストや最適化に対応しています。

ただし、高機能だからといって、バックテスト結果が将来の利益を保証するわけではありません。

MT4・MT5のどちらでも、スプレッド、約定条件、価格データなどにより、実際の運用結果とバックテスト結果が異なる場合があります。

MT5はMT4の上位互換なの?

MT5はMT4より後に開発され、機能面では強化されている部分が多くあります。

しかし、EAを利用する場合は、単純に「新しいMT5を選べばよい」とは限りません。

理由は、次のとおりです。

  • 利用したいEAがMT4版しかない場合がある
  • 利用したいFX会社がMT4だけに対応している場合がある
  • MT4版とMT5版でEAの仕様が異なる場合がある
  • 認証がMT4版とMT5版で別に管理される場合がある
  • FX会社によって取引条件が異なる

MT5は機能が増えたプラットフォームですが、MT4用EAをそのまま動かせる上位互換ではありません。

EA初心者はMT4とMT5のどちらを選ぶべき?

初心者の方は、取引プラットフォームを先に決めるのではなく、利用したいEAとFX会社を確認してから選ぶのがおすすめです。

利用したいEAがMT4版だけの場合

MT4を選びます。

利用したいEAがMT5版だけの場合

MT5を選びます。

MT4版とMT5版の両方がある場合

次の項目を比較して決めましょう。

  • 利用したいFX会社がどちらに対応しているか
  • EAパラダイスで推奨されているのはどちらか
  • MT4版とMT5版で機能や設定に違いがあるか
  • 利用予定の口座タイプに対応しているか
  • すでに使い慣れているプラットフォームがあるか

特に理由がなければ、対象EAの商品ページで推奨されているプラットフォームを選択してください。

MT4がおすすめな人

  • 利用したいEAがMT4専用である
  • すでにMT4の操作に慣れている
  • 利用するFX会社がMT4を中心に提供している
  • 既存のMT4用EAやインジケーターを使いたい
  • シンプルな画面でEAを運用したい

MT5がおすすめな人

  • 利用したいEAがMT5専用である
  • より多くの時間足を使いたい
  • 高機能なストラテジーテスターを使いたい
  • 今後MT5対応EAを中心に利用したい
  • FX以外の金融商品にも関心がある

EAパラダイスで選ぶときの確認事項

EAパラダイスでEAを選ぶ際は、商品ページやマイページで次の項目をご確認ください。

  • MT4版・MT5版のどちらが提供されているか
  • 両方が提供されている場合、どちらが推奨されているか
  • 対応FX会社
  • 対応口座タイプ
  • 対応通貨ペア・銘柄
  • 推奨時間足
  • 認証方式
  • デモ口座で利用できるか
  • 必要な設定や補助ファイル

MT4版とMT5版の両方を取得できるEAであっても、認証情報はそれぞれ別に登録する場合があります。

実際に利用するプラットフォームを確認してから、EAファイルのダウンロードと口座登録を行ってください。

MT4へのEA設置方法

MT4版EAを利用する場合は、次のマニュアルをご覧ください。

MT4へのEA設置方法|ダウンロードから自動売買開始まで

MT5へのEA設置方法

MT5版EAを利用する場合は、次のマニュアルをご覧ください。

MT5へのEA設置方法|ダウンロードからアルゴリズム取引開始まで

EAの認証方法

EAパラダイスで配布しているEAには、EAパラダイス独自認証と外部認証があります。

よくある質問

MT4用EAをMT5で使えますか?

使用できません。MT4用EAとMT5用EAは、開発言語とファイル形式が異なります。

MT5の方が新しいので、必ずMT5を選ぶべきですか?

いいえ。使いたいEAやFX会社がMT4にしか対応していない場合は、MT4を選ぶ必要があります。

同じEAなら、MT4版とMT5版の成績は同じですか?

必ずしも同じではありません。プログラムの実装、FX会社の価格配信、スプレッド、約定条件、口座方式などによって結果が異なる場合があります。

MT4とMT5を同じパソコンに入れられますか?

基本的には、それぞれを別の取引プラットフォームとしてインストールできます。

複数のFX会社や口座を利用する場合は、どのMT4・MT5にどのEAを設置したか分かるように管理してください。

スマートフォン版MT4・MT5でEAを動かせますか?

一般的なスマートフォンアプリでは、EAファイルを設置して自動売買を稼働させることはできません。

EAの稼働には、通常WindowsパソコンまたはWindows VPSを使用します。

MT4版とMT5版を同時に使えますか?

EAの利用条件、認証数、口座数などによって異なります。

同じEAをMT4版とMT5版の両方で利用したい場合は、商品ページの利用条件とマイページの認証情報をご確認ください。

まとめ

MT4とMT5は、どちらもEAを利用できる取引プラットフォームですが、ファイル形式や機能、対応EAなどに違いがあります。

  • MT4版EAは主にEX4形式
  • MT5版EAは主にEX5形式
  • MT4用EAとMT5用EAに互換性はない
  • MT5は時間足や注文、バックテスト機能が充実している
  • MT4には長年利用されてきた既存EAが多い
  • 新しい方ではなく、利用したいEAに対応する方を選ぶ

初心者の方は、最初に利用したいEAを決め、そのEAが対応しているFX会社、口座タイプ、MT4・MT5を確認するのがおすすめです。

EAパラダイスの商品ページに推奨環境が記載されている場合は、その案内に従ってください。

著者

EAパラダイス編集部
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